人に気を使いすぎて疲れるあなたへ
2025.04.10
なぜ、こんなにも人に気を使ってしまうのか?
相手の表情を気にしすぎてしまう。誰かが不機嫌だと「自分のせいかも…」と考えてしまう。頼まれたら断れず、気づけば自分の時間やエネルギーがなくなっている。
そんなふうに、常に周囲を気にしながら過ごしていると、どんどん心がすり減ってしまいます。
「もっと気楽に生きられたらいいのに…」と考えても、気を使うことがクセになっていると、どうしてもやめられません。でも、少しずつ意識を変えることで、人との関わりがもっと楽になる方法があるのです。
このコラムでは、人に気を使いすぎる理由をひも解きながら、心を軽くするための4つのステップをお伝えします。
ステップ1:気を使いすぎる自分を責めない
「なんでこんなに気を使ってしまうんだろう…」と、自分にイライラしてしまうことはありませんか?でも、それは決して悪いことではありません。
気を使うということは、それだけあなたが周囲を大切にできる、優しい人 だということ。ただ、それが「過剰になっている」だけなのです。
まずは、「私は気を使うことができる優しい人間なんだ」 と、自分の良い面として受け入れてみましょう。自分を責めるのではなく、「どうすれば、もう少し楽になれるか?」と考えることが大切です。
ステップ2:「本当に気を使うべき場面」と「そうでない場面」を分ける
気を使いすぎる人は、どんな場面でも「相手のことを最優先」にしてしまいがちです。しかし、すべての場面で気を使う必要はありません。
たとえば、以下のような場面を考えてみてください。
・友達が落ち込んでいる → 気遣いが必要な場面
・カフェで隣の人がため息をついた → 気にしなくていい場面
「気を使わなくていい場面」まで気を使ってしまうと、心が疲れてしまいます。「これは本当に気にするべきこと?」 と、一度自分に問いかけるクセをつけてみましょう。
ステップ3:「NO」を言う練習をする
気を使いすぎる人は、つい頼まれごとを引き受けてしまいがちです。でも、本当は負担に感じているのに無理をすると、ストレスがどんどん溜まってしまいます。
まずは、小さなことからでいいので、「NO」と言う練習をしてみましょう。
試してみよう!
・忙しいときに頼みごとをされたら「今は難しい」と伝えてみる
・誘われたくない飲み会は「また今度ね」と断る
・返事をすぐにせず、「少し考えてもいい?」と言う習慣をつける
最初は罪悪感を覚えるかもしれません。でも、断ることで相手との関係が壊れることはほとんどありません。むしろ、「あの人はちゃんと自分の意見を持っているんだ」と、周囲からの評価が上がることもあります。
ステップ4:自分の気持ちを大切にする時間を作る
気を使いすぎる人は、どうしても「他人の気持ち」を優先してしまい、「自分の気持ち」を後回しにしてしまいます。
でも、本当に大切なのは 「自分がどうしたいか?」 ということ。
まずは、自分の本音を知るために、次のような習慣を取り入れてみてください。
試してみよう!
・1日の終わりに「今日、私は何を感じた?」とノートに書く
・好きな音楽を聴きながらリラックスする時間を作る
・「私はどうしたい?」と自分に問いかけるクセをつける
他人を大切にすることは素晴らしいことですが、同じくらい自分のことも大切にしていいのです。 そうすることで、よりバランスの取れた人間関係が築けるようになります。
気を使いすぎる自分を少しずつ楽にしよう
人に気を使うことは、決して悪いことではありません。ただ、それが「必要以上」になってしまうと、あなた自身が苦しくなってしまいます。
少しずつ意識を変えることで、人との関わりをもっと楽にすることができます。そのために、この4つのステップを試してみてください。
1.気を使いすぎる自分を責めない(「優しい自分」を認める)
2.「本当に気を使うべき場面」と「そうでない場面」を分ける(気にしなくていいことを見極める)
3.「NO」を言う練習をする(自分の負担を減らす)
4.自分の気持ちを大切にする時間を作る(他人だけでなく、自分をケアする)
あなたの優しさは、とても素敵なものです。ただ、その優しさを「自分自身」にも向けてあげることで、心がもっと軽くなります。
「気を使うこと」と「自分を大切にすること」、この2つのバランスを取ることを意識しながら、少しずつ気楽に生きていきましょう。