自分らしさって、誰かに伝えるためにあるのかもしれない
2025.06.14
6月は「Pride Month(プライド月間)」と呼ばれています。
これは、LGBTQ+(性的マイノリティ)の人たちが、自分らしく生きることをたたえる世界的な期間です。
アメリカ・ニューヨークで起きた「ストーンウォールの反乱(1969年)」をきっかけに、
6月は“多様性”や“自分を誇る気持ち”を祝う月として、各国でイベントや発信が行われています。
でも、この「自分らしさを大事にする」というテーマは、
誰にとっても身近なものではないでしょうか。
1. 自分らしさがわからない、という気持ちも自然なことです
「自分らしく生きたい」と思っても、
実際に“それってどういうこと?”と迷ってしまうことは、よくあることです。
人に合わせてしまったり、
場の空気を優先して本音をしまい込んでしまったり。
でもそれも、ちゃんと“自分を守ってきた”証です。
自分らしさって、
いつもまっすぐで、わかりやすいものじゃなくても大丈夫なのだと思います。
2. 誰かに伝えようとすることで、気づくこともある
「本当の自分を、ちゃんと知ってほしい」
そう思う瞬間って、ありませんか?
うまく言葉にできなくても、
それでも伝えたいと思ったとき、
心の中ではもう、自分が何を大切にしているのかが見えはじめているのかもしれません。
伝えようとする気持ちこそが、
自分自身への誠実さなのだと思います。
3. 違っていてもいい。違っているからこそ見えるものがある
恋愛対象、性別の感覚、生き方や価値観。
人と違っていて不安になることもあるけれど、
それは「ちゃんと感じている」証でもあります。
誰とも同じじゃないからこそ、
その人にしかない、
やさしさや思いやりの形があるのだと思います。
4. 好きになれない日があっても、まるごと否定しなくていい
自分をうまく肯定できない日もあると思います。
鏡を見るのがつらい朝。
自分の居場所がわからなくなるような夜。
でも、そういう日があってもいい。
Pride=誇りとは、自分を無理に好きになることではなく、
「それでも大丈夫」と認めてあげること。
その一歩が、ゆっくりでも、自分を守る力になっていきます。
「自分らしくいる」って、少し勇気のいることです。
でもその姿は、知らない誰かの背中をそっと押しているかもしれません。
6月のこの季節が、
すこしでも“そのままの自分”にやさしくなれる時間になりますように。