“あの頃の私”を無駄にしたなんて、思わないで
2025.08.19
「もっと大切にされていたら」
「ちゃんと愛してもらえていたら」
ふとしたときに、そんな思いがこみあげることがあります。
自分なりに尽くして、信じて、
気づけば、一番輝いていたはずの時間を
誰かのために使い果たしていた──
そう思うとき、胸がきゅっと締めつけられるかもしれません。
でも、その時間は本当に“無駄”だったのでしょうか?
1. 信じていたあなたには、たしかな輝きがあった
誰かを思う気持ちは、
どんなかたちであっても、尊いものです。
たとえその恋が報われなかったとしても、
未来を信じて、笑って、涙をこらえて、
一生懸命に誰かを大切にしようとしていたあなたの姿には、
たしかに、あなたらしい強さと美しさがありました。
うまくいったかどうかよりも、
その中でどんなふうに心を動かしていたか。
それが、きっと一番大切なことだったのだと思います。
2. 無駄だったと思う日があっても、かまいません
「もっと早く気づけばよかった」
「この時間がなければ、違う人生があったかも」
そんなふうに過去を悔やむ日があっても、大丈夫です。
そう感じてしまうのは、
それだけ本気で、まっすぐに向き合ってきたからこそ。
でも、その経験を通して知った痛みや気づきは、
これからのあなたをそっと支えてくれる力になっていきます。
今すぐにはそう思えなくても、
時間とともに、見え方が変わることもあるのです。
3. 今、まさにその関係の中にいるあなたへ
もしかすると今も、
どこかで無理をしながら恋を続けている方がいるかもしれません。
「違うかもしれない」と思いながらも離れられなかったり、
「それでも好きだから」と自分を納得させたり。
気持ちが定まらないまま関係が続いているとき、
何が正解かわからなくなることもあるものです。
けれど、どんな状態であっても、
いま感じていることを無理に否定しなくていいのです。
気持ちに整理をつけるには、時間がかかることもあります。
そして、どんな時間も、
きっとあなたのこれからにつながっていきます。
4. 美しさは、これからも深まっていく
「あの頃の私は、いちばん自分らしくて、きれいだった気がする」
そんなふうに思い返す恋があるかもしれません。
大切にされなかった時間の中で、
本当はもっと大切にされるべきだった“自分の輝き”を
使い果たしてしまったような気持ちになることもあるでしょう。
でも、どんなに報われなかったように思える恋の中にも、
そのときのあなたの美しさや強さは、たしかに存在していたのだと思います。
そしてその美しさは、過去に置き去りになってしまったものではなく、
これからの人生の中で、
もっと深く、もっと優しいかたちで育っていくものでもあります。
たとえ報われなかったとしても、
その恋の中にいた“あなた”は、たしかに存在していました。
あの時間があったからこそ、
今のあなたが、ここにいるのだと思います。
どうか忘れないでください。
過去のあなたも、今のあなたも、
ちゃんと意味を持って、ここにいるということを。