うれしいのに、心が静かなとき
2025.09.02
うれしい出来事があっても、
思ったより心が動かないときがあります。
「前よりも喜びを感じにくくなったかも」
そう感じるとき、それは感情が薄れたわけではなく、
心が自分を守るために働かせている
やさしい反応かもしれません。
1. 過去の経験がつくる“ガード”
喜びのあとに、悲しいことが続いた経験があると
「また同じことが起こるかも」と、
心が無意識にガードを高くしてしまうことがあります。
それは弱さではなく、
あなたを守る自然なはたらきです。
2. 喜びを小さく感じることで守る
感情を少し静かにしておけば、
突然の悲しみに大きく揺さぶられずにすむ。
そんなふうに、心はバランスを取ってくれています。
感じ方がゆるやかなのも、
ひとつの守り方です。
3. ガードの内側にも喜びはある
ガードがあっても、喜びがなくなったわけではありません。
ただ、それを外に出すタイミングを
待っているだけです。
たとえば、誰かの何気ない言葉にふっと笑ったり、
夕暮れの景色に心がやわらぐ瞬間があるように、
喜びは静かに息づいています。
4. 安心できれば、また動き出す
「もう大丈夫」と感じられる環境や、
安心できる人との時間が、
心のガードを少しずつ下げてくれます。
そのときには、今まで以上に、
喜びをまっすぐ受け取れるようになっているはずです。
感情が静かなのは、
心が壊れたからではなく、
自分を守ろうとしてくれているから。
そのやさしさに気づいたとき、
喜びはきっと、また自然な形で
あなたの中に流れ込んできます。