友達の元彼を好きになってしまった――揺れる心と、壊したくない関係のあいだで
2025.09.30
好きになった相手が、よりによって大切な友達とかぶってしまった。
そんな場面は、誰にでも起こり得ることです。
友達の恋人を、気づかぬうちに意識してしまったとき。
友達の元彼に、ふと心が動いてしまったとき。
あるいは、友達が「いま気になっている」と話していた人を、自分も好きになってしまったとき。
笑顔を向けられるたびに胸がざわつく。
けれど、その気持ちを抱えたままでは友情を壊してしまうかもしれない。
恋と友情のあいだで、心はどうしても揺れてしまうのです。
1. 恋心に善悪はない
「好きになってはいけない」と思っても、心は思うように動いてしまうもの。
恋心そのものに、ルールも順番もありません。
大切なのは、感情を否定することではなく、どう受けとめ、どう行動に移すかです。
2. 友情を選ぶときの視点
友情を優先する人は「信頼」を守ろうとします。
恋よりも、長く積み重ねてきた関係を大切にするという選択です。
もし自分が逆の立場なら…と想像したとき、きっと胸が痛む。
だからこそ気持ちを行動に移さず、心にしまっておく。
その決断には、やさしさや誠実さが込められています。
3. 恋愛を選ぶときの視点
一方で、恋をとる人もいます。
強く惹かれる気持ちに出会えるのは、そう何度もないからです。
「後悔したくない」
「この気持ちに正直でいたい」
そう思って行動するのもまた、自然なこと。
もちろん友情にヒビが入るリスクはありますが、それ以上に大切にしたい感情に出会うこともあるのです。
4. 誠実さと時間、そして友達への向き合い方
友情を選んでも、恋愛を選んでも、失うものと得るものはあります。
だからこそ、答えを急ぐ必要はありません。
時間を置けば気持ちが静まり「友情を守ってよかった」と思えることもあれば、
時間を経ても想いが消えず「どうしてもこの恋を大切にしたい」と気づくこともあります。
そしてもう一つ大切なのは、友達にどう向き合うか。
黙って進めれば「信頼を裏切られた」と感じさせてしまうこともあるからです。
誠実さを忘れず、時間を味方につけながら、友情と恋愛のどちらを選ぶのかを考えてみてください。
友情か、恋愛か。
正解はなく、人によって選ぶ答えは違います。
大事なのは、迷う気持ちを否定せず、誠実に向き合うこと。
その姿勢こそが、これからの人間関係を静かに支えていきます。