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朱美(アケビ)

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『悪終い箱 其ノ伍 恨み憎しみセデーション』

2025.11.15

十一月も半ばになりましたね。
『悪終い箱』シリーズも今回が最終回です。
怒り・哀しみからの嘆き、それらの余剰分を『悪感情』として、成り立ちと処し方を五行説ベースに綴ってきました。
身の内の余剰分を超えて、外へ向かう感情

「どうしても許せない」と思えば恨み
「どうしても消したい」と思えば憎しみ

『恨み』と『憎しみ』は似て非なるもの。
恨みは相手の言動が自分への加害と捉え、加害者と被害者という関係性において生じる感情。
憎しみは相手の存在そのものを拒絶し関係を断ちたい、嫌悪し排除したいと強く願う感情。

『恨み』は木・金属性/青・白
『憎しみ』は木・金・水属性/青・白・黒

恨み・憎しみの根源は怒り・哀しみ。
それらが溢れ、手に負えなくなるまで増悪する二つの要素があります。
『喜』と『思』です。
※『思』は『悩』ともいえます。

『喜』は火属性/赤
『思』は土属性/黄

火は焚きつけ、土は濁らせる。
持て余した『悪感情』がこれらによって過熱・停滞し他害性を高めます。
そうなってしまっては自力で治めることは非常に困難です。
なぜなら、その衝動の燃料は自身の魂魄『生霊を飛ばす』状態になるからです。
実体での他害ももちろんですが、生霊はさらに不可逆的な取り返しのつかない結果になります。
例えば、対象者への気持ちが変わったとしても、生霊返しをされたとしても、元には戻らないのです。

膿を排出するとして、処置を間違えると炎症が治まらず、出血が止まらないようなものとお考えください。
化膿が拡がり血を流し続けていけば、どうなるでしょうか?
『人を呪わば穴二つ』という言葉は比喩ではありません。
相手と自分の墓穴を掘る時間と労力は自身を鎮めるために使いましょう。
攻撃ばかりが恨みを晴らし憎み尽くすことではありません。

怒り・哀しみが溢れて澱んで身を焼く前に処す方法は、実行のみお伝えします。

気持ちを込めて

木片に釘か画鋲を打つ

気が治まらなければ

水没させる

ほとぼりが冷めたら、お住まいの自治体ルールに従って捨ててください。

まるで丑の刻参りみたいだと思われた方もいるでしょう。
当たらずも遠からず、怨嗟を放出する方法としては同じです。
決定的に違うのは、怨嗟を人にぶつけるための手段ではなく、自身から取り出し鎮めるための術式だということ。

そして、一番大切なことは、取り出した後のセルフケアです。

恨み・憎しみを取り出しても、身も心も冷えて傷つき、不安定で落ち着かない状態になってしまいます。
ここで、『喜(火)』と『思(土)』を適切に有効利用します。

温まり、地に足をつける

無理に楽しまなくても、頑張らなくてもいいのです。

自分の体温を感じ、地球の一部だと思い出す

ただそれだけのことで、呼吸が楽になります。
息苦しかったことにここで初めて気づくほど、恨み・憎しみは苦痛を麻痺させるのです。

人は我が身に向けられる悪意に慣れてはいけない、理不尽を迎合してはいけない、受難に歪められてはいけない。
自身と大切な存在を災いから守り害意に抗うために、怒りや哀しみという感情は必要不可欠です。

だからこそ、迷い悩み苦しんでいる方々が、人を人たらしめる心を保てますよう、『悪終い箱』を綴ってきました。

どうか伝わりますようにと、切に願います。

『悪終い箱』【完】

朱美 拝

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