随分前になりますが、NHK（Eテレ）で放送
されているモーガン・フリーマン「時空を超
えて」のテレビで「第六感は存在するのか？」
という番組をやっていました。

どんな内容かと言うと、人間が感じる虫の知
らせというものに関しての研究で、被験者に
対して景色などの穏やかな写真が次々と映し
出される中、突然交通事故などのショッキン
グな映像が混じっている場合、最初は写真を
機械的に見ていくうちに、被験者の多くの人
がショッキングな映像を見る5分前位になる
と指につけられた微弱な電流の装置が反応し
たという結果が導きだされたというものでし
た。

この実験結果について、テレビでは以下のよ
うに説明していたのです。
これは「先進波」という未来からやってくる
電磁波のような波を人間が察知しているとい
う考え方によるもので私たちは無意識にこの
「先進波」を感じ、それが人間の第六感であ
るという話をしていました。

一見すると、なるほどそう言われてみれば自
分もそんな体験あるなと感じる人もいるかも
しれません。しかし、このテレビを見ていて
私はある違和感を感じたのでした。

先進波が来るのは未来からではない。
来るのは前世、過去、今日の出来事から波が
来ているのではないか？

どういう事かと言うと、つまり今日は相反す
る出来事が二つ同時に起きていて、今日の出
来事は二つの出来事の結果でありその結果に
よって二つの出来事が相殺されたものが明日
に繰り越されているのでは？と思ったのです。

全ての現実は二面性があり、それは1つの現
実を構成している光と闇であり、現実の中に
常に光と闇は同時に存在しているのです。

今日起きる反対の出来事が同時に存在する事
で全ての瞬間にその力は相殺され、一旦異次
元に吸収され、繰り越された波動はまた明日
の今日に戻ってくるのではと思ったのでした

このままでは何だかさっぱりわからないと思
うので、わかりやすく説明すると、

しかめっ面の今日と、楽しい今日の二つが同
時に現実の中で存在してると仮定し、

しかめっ面の今日が10で
楽しい今日が8だったとするならば

相殺され残ったしかめっ面2は明日の今日に
繰り越される事になる。

過去の今日起きた出来事、もしくはずっと
以前（前世）に起きた出来事が相殺され繰り
越される事で、明日また来る今日の少し手前
に「先進波」を察知する事が出来るのだとし
たら、人間はそれを「第六感」と呼ぶのでは
ないだろうか？

だから先進波は未来から来るのではなく
過去の今日の出来事から来ているのだと思っ
たのです。

もし、私の理論が正しいのなら、明日を楽し
く過ごしたいと思うなら、しかめっ面をいつ
までも繰り越さないようにしなければならな
い。

現実は二面性があり、見方を変えると世界が
違って見えるものなのです。

自分が納得出来ない現実に遭遇した時ほど
これは難しいのだと思いますが、これをしな
い限り、未来は永遠にしかめっ面2が繰り越
され続けて行く事になってしまうのです。

そんな明日の今日に私はいたくない。
皆さんはどうですか？

凛凪（りんな）